手術手技の説明

- Surgical Procedure -

手順と解説

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⚫︎ステップ1

Step 1. Preparation

患者をベッドの下端までずらして、膝を45度曲げた時に指尖部がベッドの端に来るようにする。健側の踵はベッドから出るのでベッドのエッジが当たらないように保護する。

助手は膝の下から持ち上げるように保持しながら、指尖部を持って足関節を背屈させて足趾が視野に入らないようにする。

【イメージ図】


⚫︎ステップ2

Step 2. Exposure & Reduction

正中縦切開を脛骨結節から膝蓋骨上縁まで加える。なるべく骨膜や膝蓋支帯を剥離しない。EZ maneuverで長さを計測する。

まずはiFAVで確認しながら内外側のrimの骨片を整復ピンの刺入位置と方向を確認しながら作業をすすめる。小さい骨片から主骨片に向けてピンを刺入する。他骨片を上下の2パートにする。

次にlateral viewで確認しながら、EZ reducerで仮整復を行う。Oblique viewで内外側の関節面が適合していることを確認SlitからK-wireを刺入してさらに圧着して固定する。外側、下極の骨片は支帯に隠れている。

骨片が前後に割れている場合は、深層の骨片から6時→12時の方向にピンを刺入する。粉砕している骨片は軟部組織ごと抑え込むためにあえて粉砕骨片にピンを配置する。EZ maneuverで軟部を避けながらピンを刺入する。下極からピンを刺入する場合は膝蓋腱を割く必要があります。尖刃刀で切開を加えるよりも電気メスで刺入方向に焼却するほうがピン刺入時に腱を巻き込まないです。

【イメージ図】

【イメージ図】


⚫︎ステップ3

Step 3. Pin Insertion

ピンの長さ:

対側を抜く必要はないが、骨折線を超えること。

ピンの方向:

平行には刺入しない、なるべく違う方向に刺入する。できれば深さを変えて刺入する。関節面に出ないようにするためには、深いところから浅いところに刺入する。

ピンの干渉:

複数本入れた場合に干渉するときは、回転数を落としてゆっくり刺入すると入ることもある。  無理な場合は方向を変える。

ピンの位置:

できれば四頭筋が付着するところは避ける、またピンの先端が上極をこえて 四頭筋の中に出ることは避ける。これが一番疼痛の原因となり、筋力の回復を遅らせる。

ピンの深さ:

最終的に軟部組織の刺激にならないところまで ピンを打ち込む。それよりも少し手前に戻しておくとケーブルが通しやすい。
ただし最終的な深達度まで到達しておかないと最後に先端があたって入らないことがある。

【イメージ図】

【イメージ図】


⚫︎ステップ4

Step 4.Circumferential Wiring

次に前方締結をするため、粉砕した骨片で終わる様にその対側からケーブルを通し始める。膝蓋支帯の下にケーブルを通したいときにはEZ maneuverを使う。スリーブは軟部組織が引き攣れない程度にハンマーで打ち込む。

楽に膝が曲げられる様に何度か屈伸を行って、再度打ち込む。EZ tensioner で,200Nまで張力をかける。EZ maneuverの先端でケーブルを弾いてテンションを確認する最後にスリーブを圧着してロックする。

【イメージ図】

【イメージ図】

【イメージ図】


⚫︎ステップ5

Step 5. Anterior Winding

Fragment specificにcableを配置させるどのパターンでケーブルを通せば有効かケーブルをピンに引っ掛けて検討する。EZ winderでケーブルに張力を100Nまでかけたところで、EZ Crimperでスリーブを圧着する。

余ったケーブルを折り返してこの操作を繰り返し、全てのスリーブをロックする。1カ所のCableの破断でpin back-outはおこらない。

【イメージ図】

【イメージ図】


⚫︎ステップ6

Step 6. Final Check

最後にEZ cutterで残ったケーブルを切断する。EZ twisterを用いて把持部分を折り取る。この時に上下にふるとピンが曲がってしまうことがあるので、必ず左右に振って折り取るようにする。膝の屈伸でも骨片が安定していることを確認して手術を終了する。

【イメージ図】

【イメージ図】

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